令和元年8月16日に入間市中央公民館 第1号室にて
令和元年度 第1回福祉学習会を開催しました。
今回はテーマを「障害者虐待」とし、障害者虐待の問題について
研究に取り組まれている九州看護福祉大学 増田 公香先生を講師にお招きし、
「障害者虐待の発生要因と今後の対応策に関する一考察」という演題で
ご講演いただきました。
障害福祉サービス事業所内での虐待事例を契機に行われたインタビュー調査と
アンケート調査から明らかになった虐待の発生要因は以下の2点です。
①職員(他の職員)による利用者への不適切な行為と職場環境との要因分析
②支援者自身による無意識な不適切行為と職場環境要因
①、②ともに共通する虐待の発生に関連する要因として職場内のチームワーク、
虐待防止マニュアルの有無、事業経過報告書の周知等がありました。
そのなかで印象に残ったのが事業経過報告書の周知です。これは職場内での
情報の開示のことをさしています。虐待の発生に対する対応策として法人内、
事業所内の情報を開示することで職員も内部の動きを理解することができ、それが
職員の帰属意識や職場環境の改善につながり、虐待の予防になっていくとのこと
でした。
障害福祉サービス事業所を対象に実施されたアンケート調査やインタビュー調査で
あったため、実際の現場の声が反映された内容であり、虐待の発生要因とその対応策に
ついて学ぶ機会となりました。
最後になりますが、大変お忙しい中、講師をお引き受けいただきました
増田先生にはこの場をお借りして改めて感謝申し上げます。
また、大変お忙しい中、ご参加いただきました皆様、大変お疲れさまでした。