埼玉県入間市障害者基幹相談支援センター

入間市の相談支援の質の向上と相談支援機関等のネットワーク構築の中核的な取り組みを行っています。当事業所は入間市の委託を受けて、社会福祉法人茶の花福祉会が運営しています。

入間市障害者基幹相談支援センターの実習を受けて2024.2.22

入間市障害者基幹相談支援センターに社会福祉士の実習生が約1ヶ月間いらしていましたので、実習を通して学んだ事、考えた事、感じた事をまとめてもらいました。

☆学んだこと

・様々な会議に出させていただき、いろんな方のお話を聞いている中で多機関との連携、重層的支援の重要さを学んだ。入間市障害者基幹相談支援センターが主催の勉強会等に相談支援事業所の方や教育の方、行政の方が参加しており、多機関と連携を作ろうとしまた重要性を理解し勉強会等に参加しているのだと学んだ。

・当事者の方にお会いし、話を聞いている中で問題が複雑化しなかなか支援につながらない場合やつながったとしても長い時間をかけて支援を行っていかないといけないことを学び、そこから早期発見、早期対応が重要だと学んだ。

・当事者の方と支援者の方がお話をしているのを同行させてもらった時に行動ひとつひとつの違いや本人の見えない部分を感じ取って考えられるか重要だと学び、それと同時にアセスメントの大切さを学んだ。また、勉強会に参加しアセスメントが不十分だとよりよい支援はできないと学んだ。

・話を聞く上で相手に興味を持つこと、共感、向き合うこと、否定しないこと、固定概念をもたないことが重要だと学んだ。その上でできないことはできないと線引きをすることも重要であると学んだ。

 

☆考察

・多機関との連携があれば一人の当事者の方をよりよい支援につなげられるのになかなか多機関との連携、重層的支援が周知されていない。周知するためには福祉と連携していきたい学校、病院の機関の方との交流会等を開催したらいいのではないかと考えた。

発達障害の子が増えている中で幼稚園、保育園、学校の教育者の対応はどのように行っているのか。早期発見で一番気づけるのは教育者の方だと考える。そのため、教育者の方々に少しでも障害の特徴や理解をしてもらえたらいいのではないかと考えた。

精神障害の方とお話させていただいている中で精神障害と病名が付くまで5年かかったとおっしゃっていた。その5年間はどれだけ苦しい思いをしたのだろうと考え、また今まで生きているなかでも目には見えない部分であるために勘違いをされ、真剣に向き合ってくれる人は少なかったのではないのかと考えた。また、精神障害は治りにくく生涯向き合っていかないといけない場合もある。精神障害の方がもっと働きやすく障害と一緒に歩んでいくようなものにしたいと考えた。

・障害のある方と関わらせていただき障害があるないで出来ることを制限される、出来ないだろうからやってあげるという考えは違うと考えた。障害を持っていたとしても社会とのつながりはあり、社会に出たときに困るような方にはなってほしくないと思った。支援者の立場として出来ることを増やしていく、継続して出来るように支援していく。また身体的に出来ないことがあるならなにか道具を使って、わかりやすいようにして等どう本人で出来るようにしていくかを考えるのが支援者の立場であると考えた。

・自分の思いや福祉がこうなっていけばいいなという希望をもって仕事していきたいと考えた。なかなか支援をしていてすぐに改善されることはない、入間市障害者基幹相談支援センターの中でもなかなか事柄が動かないところをみて、そのなかでも支援者や関わっている方は自分の思いや将来の福祉が少しでも変わっていればいいなという気持ちでやっているように感じた。自分は目の前にいる当事者の方を今だけではなく継続していい生活が送れるように支援していきたいと考える。福祉では切れ目のない支援の為に福祉以外の機関との連携をもっと気軽に意見交換や相談ができる場があればいいと考え、またそういったものがあれば重層的支援、早期発見につながるのではないかと考えた。

 

☆感想

入間市障害者基幹相談支援センターで実習をさせていただき地域の取り組み、ケースワーク等を学ばせていただきました。最初は「基幹相談支援とは?」から始まり、わかりやすく説明していただきました。またその他の相談員の方々にもお話を聞く機会がありましたが楽しく、学ばせていただきました。最後にはなりますが入間市障害者基幹相談支援センターの方々、関わってくださった皆様本当にありがとうございました。

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