入間市教育センターの皆様に、幼児の通級指導教室「茶おちゃお」について伺いました。
通級指導教室とは、学校教育法施行規則第140条及び第141条に基づき、小学校、中学校、高等学校の通常の学級に在籍する障害がある児童・生徒に対して、各教科等の授業は通常の学級で行いつつ、障害に応じた特別の指導を「通級指導教室」で行う特別支援教育の1つです。
(文部科学省「障害に応じた通級による指導の手引き 解説とQ&A改訂第3版」より)
茶おちゃおは、小学校未就学児で情緒面あるいは発音がうまくできない子どもを対象にしている幼児の通級指導教室となります。
茶おちゃお
幼児施設等(幼稚園・保育所)で生活しえている子どもたちの中には、みんなと一緒に遊んだり、感情をコントロールすることが苦手で自分の気持ちをうまく伝えられなかったりする子どもがいます。そういった子が、少しでもスムーズに集団生活が送れ、就学に繋がるように支援・指導を行う場です。
【対象児】
年少児~年長児
・周りの子どもたちと関わりがうまく持てない子
・感情の起伏が激しく集団行動が苦手な子
・落ち着きがなく、座っていられず、部屋から飛び出してしまう子
・特定の場面でしゃべらない子
・ことば(発音、吃音、聞こえ等)に心配がある子
【活動内容】
子ども1人ひとりの特性に応じてクラスが2つあり、グループ活動又は個別活動を行っています。個別活動は1回45分、グループ活動は1回1時間となります。保護者は活動を見学でき、活動内容について振り返りを行うことができます。利用は月に1~2回となります。
「情緒クラス」
コミュニケーション能力を高めたり、感情をコントロールする力を身につけることを学びます。年少児は個別活動、年中・年長児はグループ活動(3名~5名)を行います。
グループ活動では、自己紹介を通して自分の事を話したり、相手の話を聞いたりする練習、アスレチックやリズムなど体を動かす活動、手先を使った活動を通してできることを増やせるよう取り組んでいます。年長児の活動では就学に向けた活動も行います。
「言語のクラス」
発音が不明瞭で聞き取りにくい、サ行がタ行になり発音が上手にできない等の子どもを対象に口の体操や口や舌の動かし方、正しい発音が身に付くよう学んでいきます。1人ひとりの特性に合わせて活動を行うため、個別活動となります。吃音のある子どもには遊びを中心として自己肯定感を持てるように、さらに保護者には関わり方を伝えています。
茶おちゃおでは、就学後に少しでもスムーズに集団生活を送れるよう、学校で使用している「個別の教育支援計画(教育支援プランA)」、「個別の指導計画(教育支援プランB)」を作成しています。作成した計画は、就学後も継続して支援を受けられるように就学前の2月~3月に小学校へ情報提供しているとのことです。
【主な連携先】
・保育所、幼稚園
保護者同意の基、保育所、幼稚園での様子や茶おちゃおでの様子について、情報共有しています。
・小学校
年長児については、茶おちゃおでの支援内容や就学後の配慮事項等を就学する小学校に情報提供しています。
・児童発達支援センターうぃず
専門的なアドバイスを受けたり、児童発達支援センターうぃずの活動を保護者へ情報提供したりしています。
【利用までの流れ】
①入間市教育センターに電話
⇩
②保護者・子どもと来所面談
⇩
③入級希望となれば、申込用紙等提出
⇩
④入級決定通知を保護者と在籍施設へ通知
通知後、指導開始
入間市教育センター「茶おちゃお」について興味、関心のある方は、入間市教育センターまでお問い合わせください。
★入間市教育センター 幼児の通級指導教室「茶おちゃお」
・場所 :入間市向陽台1-1-7 産業文化センターB棟3階入間市教育センター内
・開室日 :情緒クラス
月曜日~金曜日、第1・第3土曜日
9:00~15:00
言語クラス
月曜日~金曜日
9:00~15:00
・問い合わせ先:入間市教育センター TEL:04-2964-8355
・入間市教育センター|入間市公式ホームページ (city.iruma.saitama.jp)
最後になりましたが、お忙しい中ご対応いただきました入間市教育センターの皆様、ありがとうございました。