障がい者に関する絵本とインクルーシブ教育

先日、ある会議の中で東京家政大学N先生より入間市の保育園、幼稚園に障害者に

関連した絵本がどのくらい置いてあるのでしょうかと意見を投げかけられました。

子どもたちが一緒に自然に絵本を見ることで、自然にその事を理解できる。

インクルーシブ教育ってそういう事から自然に学んでいく事から始まる。

恥ずかしながら、私は障害関係の絵本があるとは知りませんでした。

早速、入間市図書館本館に行き、調べました。図書館の職員さんにお聞きして

借りたのが『さっちゃんのまほうのて』と『おとうさんといっしょに』の2冊でした。

『さっちゃんのまほうのて』は先天性四肢障害児父母の会が「我が子や周囲に障害を

どう伝えるか」という悩みに答える絵本を企画し、絵本作家田畑 清一さんに制作を

依頼したもの。「共同制作」として、著者欄には田畑さんの名前に続けて

父母の会(のべさん、しざわさん)の方の名前が並んでいます。

絵本の執筆を依頼されたとき、田畑さんは受けるべきか迷ったが、会のスキー

キャンプや餅つき、運動会などの活動に参加して、子どもたちや保護者らと交流し、

母親たちの手記を読むうちに、障害を持つ子どもをしっかりと受け止め支え続ける

父母の強い愛情を知るようになり、「明るく希望を抱ける作品」にしようと決心した

ということです。

生まれつき右手指に欠損を持つ女の子「さっちゃん」は、幼稚園のままごとで

お母さん役をとりあいになったとき、自分の右手についての友だちの容赦ない言葉に

深く傷つき幼稚園に行かなくなってしまいますが、父母の愛情に裏打ちされた真摯な

言葉と幼稚園の友だち、先生との交流の中で静かな自信を取り戻していく。物語は、

さっちゃんが幼稚園で友だちと遊びながらジャングル・ジムをてっぺんまで登ろうと

している場面で終わります。

おとうさんといっしょに』は脳性マヒの父親と子供たちが夏休みに祖父母の家

にバス、電車を利用していく話です。少し前の話なので駅にエレベターがなかったり

等々バリアフリーでない場面が出てきます。2冊とも自然に障害の方の大変さが

学べる本です。その事を知り合いの方に話したら『みんなみんなぼくのともだち』

『びょういんの本』『バリアフリーの本のシリーズ(障害ってなんだろう?)』を

持ってきてくれました。『みんなみんなぼくのともだち』は障害をもった子が

絵をかき、一緒に施設で育った小学3年生が文章を書いた本です。

障害福祉に関するアンケートの中で、どんな場所、場面で差別されたり嫌な思いを

しましたかの問いに「学校・教育の場面」が一番多かったです。やはりいじめ等の

回答が多いようでした。幼児の頃から障害をよく知り、みんな同じという事を

抵抗なく受け容れるころができる環境を作ることが大切です。

幼稚園、保育園に障害に関する本が置いてあるかどのくらいあるか、わかりませんが、

そんなにお金がかかる事でもないので是非置いてもらい、障害を小さい時から

理解する環境を作っもらいたいし、作っていきたいと考えます。

                       

                             上山