聴覚障害を理解するための講演会に参加致しました。
講師は一昨年まで「NHKみんなの手話」で
手話の講師をされていた早瀬 憲太郎氏です。
早瀬氏の話のなかで印象に残ったのが
「相手と向き合い、知る・理解する」ということです。
早瀬氏が奥様と2人で航空会社のカウンターへ行き、
手続きのため筆談を求めた際に航空会社の職員が奥様に話をしようとした。
航空会社の職員は奥様は言葉でのコミュニケーションがとれると思い、
声を掛けた。
しかし奥様も聴覚に障害があるため言葉でのコミュニケーションが
とれず、航空会社の職員は仕方なさそうに筆談に応じた。
早瀬氏はなぜ最初から筆談に応じてもらえないのか。
聴覚に障害があるためにコミュニケーションをとってもらえなかったことが
残念だと感じた、とのこと。
障害のある方への配慮がされるようになり、環境(ハード面)は整ってきたが、
人の心(ソフト面)は10年、20年前とあまり変わっていない。
障害を見るのでは一人の人間として見てほしい、という早瀬氏の
言葉が印象に残りました。
社会として障害の理解を深めていくことは簡単なことではありませんが、
少しずつでも理解を広げていくためには伝えていくこと・
コミュニケーションを重ね、お互いを知ることが大切だと感じました。
当日は大勢の皆様が来場され、聴覚障害に対する関心の高さが伺えました。
最後に写真の掲載にご協力いただきました早瀬様、入間市社会福祉協議会
意思疎通支援者派遣事務所の皆様ありがとうございました。
入間市障害者基幹相談支援センター 並木