令和5年2月24日に入間市健康福祉センター3階会議室にて
令和4年度相談支援スキルアップ研修を開催いたしました。
今回の研修は大正大学 心理社会学部 臨床心理学科近藤 直司先生をお招きし、「アセ
スメント技術を高めるために 生物―心理―社会モデルと見立ての言語化」をテーマに
演習も交えながらご講義いただきました。
生物ー心理-社会モデルに基づくアセスメントは障害のある方に相談支援を提供する
相談支援専門員の初任者研修のカリキュラムにも取り入れられており、その内容を
地域の支援者の皆様と共有できたことは貴重な機会となりました。
今回の研修はアセスメントがテーマでしたが、近藤先生はアセスメントはその人の考え
や見立てであり、主観だと仰いました。ただ、その主観には根拠があり、他者を納得さ
せるものでなければならないとも仰いました。主観といってもその人のこれまでの経験
や職歴からくるものではならないということです。
現在入間市では連携におけるポイントとしてアセスメントを伝え合うことが大事だと
いう認識が広がっています。多職種連携や支援会議においては、情報の共有は行われま
すが、考えや見立てというアセスメントの共有まで至らず、具体的な方向性や方法にま
で至らないということがあります。
連携がうまくいっているケースを聞くと、関わりのあるそれぞれの方が自分の考えを伝
え合い、そのうえで対応し、その積み重ねが支援者間の信頼関係を深め、チームとして
支援しているように思います。
自分の考えや見立てを伝えることは勇気のいることでもありますが、しっかりと伝える
力を養うと同時に考えや見立てを伝えることが良いことという雰囲気を地域で醸成して
いくことも大事なことだと思っています。
大変お忙しいご講義いただきました近藤先生、この場をお借りして感謝申し上げます。