埼玉県入間市障害者基幹相談支援センター

入間市の相談支援の質の向上と相談支援機関等のネットワーク構築の中核的な取り組みを行っています。当事業所は入間市の委託を受けて、社会福祉法人茶の花福祉会が運営しています。

家庭児童相談室(家庭児童相談員)について 2021.9.9

こども支援課の皆様(家庭児童相談員、保健師等)に家庭児童相談室について伺いました。

 

家庭児童相談室は、昭和39年に家庭における児童福祉の向上を図る施策の一環として厚生労働省事務次官通知により、子どもの相談を受ける窓口として設置されました。

平成17年の児童福祉法の一部を改正する法律により、子どもに関する各般の問題につき、家庭その他からの相談に応じ、個々の子どもや家庭に最も効果的な援助を行い、子どもの福祉を図るとともに、その権利を擁護することが市町村の業務として明確に規定されました。

        (厚生労働省 「第1章 市町村における児童家庭相談援助の基本」より)

 

家庭児童相談室(家庭児童相談員)の役割

家庭児童相談員は、市町村の非常勤職員とし、家庭児童福祉に関する専門的技術を必要とする相談指導業務を行うものです。

主に、住民に身近な窓口において以下の業務を行います。

・児童及び妊産婦の福祉に関し、必要な実情の把握に努めること。

・児童及び妊産婦の福祉に関し、必要な情報の提供を行うこと。

・児童及び妊産婦の福祉に関し、家庭その他からの相談に応じ、必要な調査及び指導を行うこと。

また、市町村は要保護児童の通告先となっており、虐待の未然防止・早期発見に向けた取り組みを行う役割もあります。ケースの緊急度や困難度等によっては、児童相談所やその他関係機関等と連携を行います。

        (厚生労働省 「第1章 市町村における児童家庭相談援助の基本」より)

 

入間市における家庭児童相談室

子ども達の健やかな成長のため、子育てや家庭内の問題(育児や家庭、学校、子どもの虐待等の悩み)について相談に応じる専門相談員として家庭児童相談員を4名配置しています。子どもの最善の利益を尊重し、子どもの安全の確保の徹底を目的とし、必要に応じて児童相談所などの関係機関と連携を取りながら対応しています。

 

〈主な相談内容〉

子どもや保護者からの相談だけではなく、身内の方や近隣住民、関係機関からの相談も受けています。

養育に関する相談

  周りに相談できる人がおらず、育児が不安。

  子育てを手伝ってくれる人がいない。

  夫婦喧嘩ばかりしてしまう。

子どもの問題行動(非行)に関する相談

  子どもの行動に困っている。(盗みや家出、暴力など)

  子どもの様子が気になる。

不登校に関する相談

  友達とうまく付き合えない。

  いじめに困っている。

  子どもが学校に行かない。

発達についての相談

  子どもの発達が気になる。

虐待に関する相談

  あざや傷がある子どもがいる。

  子どもの鳴き声や親の怒鳴り声が聞こえる。

  親族の子どもやその家庭の様子が気になる。

 

〈主な連携機関先〉

上記の相談内容に応じるため、様々な関係機関と連携しています。

児童相談所

  子どもの問題行動(非行)や虐待などの専門的な相談があった際に連携している。

関係機関

  虐待が疑われるケース・虐待ケースに関して、情報共有している。

子育て世代包括支援センター いるティーきっずとよおか

  利用者支援専門員から虐待ケースについての相談がある。

地域保健課と児童発達支援センター「うぃず」

  子どもの発達に関する相談があった際に、地域保健課と「うぃず」を紹介している。

  地域保健課や「うぃず」から、気になる家庭があると相談がある。

障害者支援課と入間市障害者相談支援センターりぼん

  福祉サービスを利用する場合に連携する。

 

子どもの養育や家庭に関することで相談したいことがありましたら、家庭児童相談室をご利用ください。

 

入間市家庭児童相談室

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・場所    :入間市豊岡1-16-1 入間市役所2階こども支援課

・相談時間  :月曜日~金曜日まで(土・日・祝日と年末年始はお休み)

         午前9時~午後4時

・問い合わせ先:こども支援部こども支援課

         TEL:04-2964-1111(内線2356~2358)

入間市役所のホームページ

http://www.city.iruma.saitama.jp/kurashi/kosodate/1007335/shien/kateizidousoudan.html

 

入間市要保護児童対策地域協議会】

 入間市では、要保護児童や特定妊婦への適切な支援を図るため、子どもに関する様々な機関からなるネットワークを作っています。

*要保護児童とは

 保護者がいない児童、保護者に監護させることが不適当と認められる児童のこと。親から虐待を受けている場合や非行、情緒障害を有する児童も含まれる。

*特定妊婦とは

 出産後の子の養育について出産前に支援を行うことが特に必要と認められる妊婦のこと。

 

〈主な活動〉

・代表者会議 (年に1回)

 協議会の構成員の代表者が集まり、実務者会議が円滑に運営されるための環境整備を目的として開催。

・実務者会議 (月に1回)

 実際に活動する実務者が集まり、要保護児童の実態把握や支援を行っているケースの進行管理について情報共有している。虐待が疑われるケース、虐待ケースについて報告し、情報共有している。

・個別ケース会議 (必要に応じて開催)

 要保護児童等に対する具体的な支援を検討するために開催。直接関わりのある担当者や本人・家族が参加する。

   

入間市要保護児童対策地域協議会については、入間市のホームページをご覧ください。

 http://www.city.iruma.saitama.jp/shisei/shingikai/kaigi/1008720.html

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