平成30年度第6回地域交流会を開催いたしました。
今回の地域交流会は「障害者の権利擁護」をテーマに早稲田大学の岩崎 香先生を
講師にお招きし、グループワークを交えながらご講演いただきました。
グループワークは「意思決定支援会議」の様子をDVDで鑑賞し、その内容について
グループ内で意見交換を行うという内容でした。
立場の異なる支援者や関係者とディスカッションを行い、アンケートにはご本人に
寄り添う支援やご本人の希望や生き方などを尊重した支援の大切さについて再認識
した、という回答が多くありました。
岩崎先生の講演のなかで
意思決定支援=本人の個別能力+支援者側の支援力というお話がありました。
1.本人の意思決定能力は行為内容により相対的に判断される。選択の結果が軽微な
ものから、本人にとって見過ごすことのできない重大な影響が生ずるものまで
ある。
2.意思決定能力は、あるかないかという二者択一的ではなく(連続量)、
段階的・漸次的に低減・喪失されていく。
3.意思決定能力は、社会心理的・環境的・医学身体的・精神的・神経学的状態に
よって変化する。
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本人の意思決定能力は本人の個別能力だけではなく、
意思決定支援者の支援力によって変化する。
意思決定支援者の支援力によってご本人の意思決定能力は変化するという意味では、
ご本人に寄り添い、ご本人のニーズに基づくアセスメントの必要があります。今回の
岩崎先生の講演を通して、支援者は権利擁護者であると同時に権利侵害者となりうる
危険性を有していることを改めて学ぶ機会となりました。
最後になりますが、大変お忙しい中、講師をお引き受けいただきました
岩崎先生にはこの場をお借りして改めて感謝申し上げます。
岩崎先生には入間市障害者自立支援協議会の副会長として障害のある方が安心して
暮らしていくことができる地域づくりの活動にもご尽力いただいておりますので
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
また、年度末の大変お忙しい中、ご参加いただきました皆様、大変お疲れさまでした。