厚生労働省において相談支援の質の向上に向けた検討会が開催されています。
検討会のなかでは相談支援専門員に対する研修会の実施にあたり必要となる
具体的な研修内容や国及び都道府県において研修を実施するにあたり必要となる
研修資料の作成等について具体的な検討が行われています。
検討会の資料はホームページに公開されておりますので以下のリンクより
ご確認いただきたいと思います。
公開された資料のなかで「3-1相談支援の質の向上に向けた取り組みの経緯」の
4ページ、5ページの内容についてご紹介いたします。
平成28年3月から7月に厚生労働省のなかで「相談支援の質の向上に向けた検討会」が
開催され、取りまとめ(平成28年7月19日)が行われました。
取りまとめは2つにまとめられ、1つ目は「相談支援専門員の資質の向上について」。
2つ目は「相談支援体制について」となっています。
「相談支援専門員の資質の向上について」は5つの項目にまとめられています。
①「基本的な考え方について」では、「相談支援専門員は、障害児者の自立の促進と
共生社会の実現に向けた支援を実施することが望まれている。そのためには、
ソーシャルワークの担い手としてスキル・知識を高めつつ、インフォーマル
サービスを含めた社会資源の改善及び開発、地域のつながりや支援者・住民等との
関係構築、生きがいや希望を見出す等の支援を行うことが求められている。また
将来的には、社会経済や雇用情勢なども含め、幅広い見識を有するソーシャル
ワーカーとしての活躍が期待される」、とまとめられています。
相談支援専門員がご本人を取り巻く地域を基盤としたソーシャルワークの担い手として
活躍されることが期待されています。
「相談支援体制について」では4つの項目にまとめられています。
①「相談支援の関係機関の機能分担について」では相談支援の関係機関が地域の
実情に応じて十分に役割を果たし、計画相談支援の対象とならない事例や支援区分認定
が難しい事例に対しても積極的かつ真摯に対応することが求められ、この点については
相談支援事業者に委託する場合であっても同様に留意することとされています。
このとりまとめから相談支援の質の向上には相談支援専門員の資質の向上のための
取り組みと積極的かつ真摯に相談支援に対応していくための相談支援体制の構築に
ついて検討していく必要があることが示されています。
入間市の相談支援の現状について地域の関係者で十分議論し、今後も相談支援を
必要としている方が必要な支援を受けることができるよう相談支援の提供体制の
確保に関する方策を立てていかなければならないと考えています。